キャンプで、アンソニー・アービン選手の指導を解釈して、参加して下さったスイマーに日本語で伝える仕事をしたことをきっかけに、
競泳4種目を泳ぐ中で持っていた意識を変えてみようと、チャレンジしています。
レッスンの仕事の前に少し泳いだり、市民プールで泳いだりと、今は2週間に1、2度、2〜3キロをゆっくりと止まらず泳いでるだけ。
スピードを出したりなんて、とてもできないですが、
その中でちょっと考え方を変えて、基本的な動作を見直しながら、ドリルのように泳ぎます。
アンソニーがシェアしてくれた哲学、知識、テクニックは、
陸上トレーニングと泳ぎ方の両方で、基礎を踏襲してるものだという印象ですが、
斬新なアプローチの方法だったり、実践する上での意識の持ち方に、凄みを感じる所があって、
受けた刺激がプールに行くモチベーションになったかな。
アンソニー・アービンという、五輪を2度勝つ類い稀な素材が現役を続ける上で、個人用にカスタマイズされた部分を見極めつつ、
僕個人や、僕のレッスンに来てくれるスイマー達の発展の段階から、彼の教えのどの部分を切り取って活用するかを考えるが楽しいですね。
また、平泳ぎでも、アンソニーの話してくれたポイントと、ピーティー選手をはじめとする、今日のトップブレストストローカーの技術的な傾向を照らし合わせて、新しいことにチャレンジ。
プルとキックの動作、足の引きつけ、体の動かし方だとかの意識をこれまでとは随分変えて取り組んでます。
レッスンやクリニックの際に一般に向けて話す動き方やドリルではないんですけど、自分の現在地を鑑みて、そこから更に一歩足を踏み出してみたくなりました。
20代で日本代表をやって、
30代前半でその当時の最新技術を実践してジャパンオープンで決勝に残って、
30代を終えようとしている現時点までのここ数年年は、仕事を優先し、皆無に近い泳ぐ作業の範囲で、
できあがっている形を、如何に失敗を減らしてコンスタントに実践するかを意識して反復して、「可もなく不可もなし」を心がけてきたわけですが、
知識として持ってた、現時点の最新を実践して、遊んでみたくなりました。
アンソニー・アービンのような逸材と一緒に泳ぐ時間を得たことは、スタッフとして参加した自分にも大きな刺激を与えて、前向きな変化を生むことを実感しています。