スイマーが物理の話を読んだ時に

以前、僕が読んだり、見つけた本を紹介してほしいとご要望をいただいたことがあるので、最近見つけた本を紹介します。

 

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物理の話。

 

スポーツを含む生活の様々な場面を物理の観点で説明してくれてます。僕でも分かるぐらい、シンプルな記述なのが良いですね。

 

水の中の感覚や、レース中の経験に、机上の実際を当てはめながら理想のフォームを考える僕にはちょっとした参考書です。 

 

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中に水泳競技に直結した内容もあって、水の粘性係数、粘性係数と温度の関係ってのは、競技者や競技会運営者がレースを考える上でとても参考になるかと。

 

川の真ん中の流れが、川岸に比べて速いことについて、壁面に近い部分は摩擦が起きているために抵抗を生んで流れが遅くなっているですって。

 

となると、最近0レーンから10レーンという使用をする競技会では、0レーンや10レーンは水が壁面からの抵抗を受けて前に進みにくいというハンデがついてしまうので、

 

真ん中で競る精神的ストレスを除くという試みは考慮すべき側面としてありますが、物理的に考えれば、エントリータイムはなるべく良くして、真ん中に近いレーンで泳げるようにする方が良いんでしょうね。

 

また、予選を流して決勝で端っこのレーンを泳ぐというのも、勝負に徹する意味では有効な時もあるでしょうが、客観的に一番良い環境で泳いでいるかと言えばそうではないということになるんでしょう。

 

壁面はプールの水深とも関係するので、ベストのタイムを狙うなら、深いプールが使用される大会を選択する方が良いことになります。

また、水の粘性は、温度が高いほど小さくなるとのことで、練習や大会の際に手の感覚が悪いと感じる時、プールの水温が関係していることが考えられるでしょう。

 

 よりたくさんの水を捉えて、大きな力をかけて体を推進したいスプリント種目であると、水温の低いプールでの大会の方が水の粘性が増して、より良いタイムで泳ぐ可能性が高くなるとも想像できます。

 

 そういった情報を基に、どの大会でタイムを狙おうかと考えるというのも一つの考え方かもしれません。

 

 

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